東北旅行プランでどうしても行きたかったのが、宮城県と山形県の県境にまたがる蔵王。その象徴ともいえる「御釜(おかま)」の絶景は、1歳の赤ちゃん連れでも楽しめるの?
実際に訪れてみると、レンタカー旅なら抱っこや荷物の負担も少なく、自然のスケールを家族でゆったり味わえることがわかりました。
この記事では、9月に宮城県側の蔵王エコーラインを走って御釜を眺め、山形県側の温泉街でチーズランチや「山形酒ミュージアム」を訪れ、子連れ歓迎の温泉宿「季の里」で過ごした実体験を紹介します。
- 赤ちゃん連れで、自然の絶景や御釜を無理なく楽しみたい方
- 蔵王温泉で子連れ歓迎の宿を探している方
- 車酔いや天候への備えなど、実体験ベースの情報を知りたい方
御釜は宮城県蔵王町側の山頂に位置し、宿泊した蔵王温泉(山形県)までは車で約1時間の道のりです。

蔵王エコーラインをドライブして御釜へ
東北旅行2日目。宮城側の見どころを満喫しつつ、この日は楽しみにしていた蔵王・御釜(宮城県蔵王町)へ。
山は天気が変わりやすいので、晴れやすい午前中に松島から直行しました。
車の酔い注意!蔵王山頂レストハウスで休憩
蔵王エコーラインはくねくね道で曲がりカーブの数が多く、子供はかなり泣いてしまいました。わたし自身もすこし車酔いをしてしまいましたが、山頂に着くと澄んだ空気と雄大な景色にすっかり元気になりました。
蔵王山頂レストハウスの売店でトイレ休憩。名物の玉こんにゃくやずんだソフトが気になりつつ、水分補給をして体調を整えました。
御釜(宮城県蔵王町)の圧巻の絶景!

山頂レストハウスから歩いて数分、エメラルドグリーンの火口湖が見える御釜。「抱っこ紐+歩きやすい靴」があれば、小さな子でも安心して散策できます。

クマ出没注意の看板もあり、岩の砂利道だったりするのでほとんど抱っこでしたが、おろすと何度も行ったり来たり歩くことを楽しんでいました。
御釜の奥にも道が続いていて、10分ほど歩いて登れる刈田岳からの御釜はさらに絶景だそう。刈田嶺神社奥宮や伊達宗高公顕揚碑もあり、修学旅行の小学生たちもいました。
外国人観光客の方が声をかけてくださり家族写真をとってくれたり、新鮮な空気を吸って絶景をみながら非日常を味わうことができました。

鑑賞期間:例年4月下旬〜11月上旬(天候によって前後します)
蔵王エコーライン・ハイラインの冬期通行止めがあり見学することができません。
必ず最新情報をご確認ください。
子連れランチと牧場体験
蔵王酪農センターには、バラ園や牧場、チーズ直売所などがあります。
蔵王チーズシェッドのチーズナポリタンが人気

蔵王酪農センター内のログハウスレストラン「チーズ シェッド」でお昼ご飯にしました。蔵王チーズたっぷりのナポリタンや蔵王モッツァレラチーズとゴーダチーズをたっぷりのピザを食べました。

子供もチーズがすきで、ナポリタンをもぐもぐ食べたり、ピザの上のチーズ部分を夢中で食べていました!


蔵王ハートランドでヤギさんとの短いふれあい
ふれあい牧場は、この日はヤギさんが3匹鎖で繋がれているだけでした。元気なヤギさんだったので、遠目でみるだけ。すこし小雨だったこともあり滞在時間は10分ほどで、蔵王酪農センターを後にして蔵王温泉へ向かいました。
山形酒のミュージアムと蔵王温泉街さんぽ

蔵王温泉街に到着して、まずはホテルの駐車場に車を置きました。チェックインを済ませたあと、ホテルの方のご厚意で車で「山形酒のミュージアム」へ送迎していただきました。
この日は観光客も少なく、館内はしんと静まり返っていました。試飲コーナーでは、スタッフの方が赤ちゃんも飲めるノンアルコール甘酒をサービスしてくださり、心がほっと温まります。
普段はお水やお茶ばかり飲んでいる子どもも、お米の香りがするやさしい甘みに興味津々。一口飲むと「おいしい」と言わんばかりにぐびぐび。蔵王温泉ならではの、地元の方のあたたかいおもてなしを感じました。
帰りは、蔵王温泉街を10分ほど散策しながらホテルへ。湯けむりが漂う坂道を歩くと、足元の水道から温泉が湧き出していたり、小さな宿や食堂が並んでいたりして、歩くだけでも楽しい時間です。
途中で蔵王ロープウェイ乗り場を見つけたので、翌日の目的地である蔵王中央ロープウェイとの違いを電話で確認。おかげで翌日の予定もスムーズにイメージできました。
9月の蔵王はオフシーズンで人が少なく、温泉街全体が落ち着いた雰囲気。静かな湯けむりの中を歩く時間は、まさに癒やしそのもの。赤ちゃん連れにはちょうどいい、穏やかな季節の蔵王散歩でした。
蔵王温泉「季の里」に宿泊

「岩清水料理の宿 季の里」は、アットホームで木の香りがする落ち着いた和風旅館です。内湯のほかに、離れに半露天の温泉と足湯があり、かなり強酸性で温泉好きにはたまらないとおもいます。

チェックイン後に山形酒ミュージアムに行く際は、お車で送ってくださり、帰りも電話いただけるとすぐに迎えに行きますよと女将さんが声をかけてくださり、心遣いにあたたまります。
おしるこのおもてなしと季の里の料理

蔵王温泉 岩清水料理の宿 季の里にチェックインをすると、ロビーのソファー席で温かいおしること、子ども用にも冷たいおしるこをいただき長旅の疲れも一気に安らぎました。
子連れでの夕食は3組ほどの会場食で周りのお客さんに迷惑がかからないか不安でしたが何度かお声がけくださり、子供もごはんやふりかけもおかわりするほどたくさん食べました。朝食は玉こんにゃくや山形そばをはじめ山形の郷土料理を含む和定食。おなかいっぱい食べました。


温泉|子連れでも安心の強酸性硫黄泉
翌朝は、硫黄の香りが立ちこめる離れの温泉へ。湯船の縁には黄色い湯の花がこびりつき、源泉の濃さを感じます。
透き通ったお湯は肌あたりがやわらかく、じんわり体の芯まで温まる感覚。高めの温度で、じっくり浸かると肌がピリッとする硫黄泉ならではの刺激があります。
朝の澄んだ空気と湯気の香りが混ざり合う時間はまさに極上。お一人に直前に入浴されていましたが、ほとんど貸切状態。子どもには刺激が強そうだったのでシャワーだけにしましたが、桶にくんだ温泉を手でぱしゃぱしゃ触りながら、とても楽しそうでした。

まとめ|スケジュール表と旅の気づき
1日の流れを振り返ると、移動と観光、そして温泉のバランスがとてもよく、無理のない子連れ旅になりました。
- 9:00 チェックアウト
- 〜車移動〜(蔵王エコーライン)
- 11:00〜12:00 蔵王山頂レストハウス・御釜を散策
- 〜車移動〜(くねくねは断念して別ルートで)
- 12:50〜13:50 チーズシェッドで蔵王チーズランチ
- 13:50〜14:00 ふれあい牧場でヤギを見る
- 〜車移動〜
- 15:30 チェックイン
- 〜ホテルの車で移動〜
- 16:00〜16:50 山形酒ミュージアム入店
- 〜徒歩でホテルへ移動〜
- 18:00〜20:00 夕食(会場食)
旅の学び・気づきメモ
- 山道は天候で左右されるため、午前中に御釜観光を済ませるのがベスト!
- 先にホテルに車を置いて、温泉街観光へ(地酒を飲みたい!)


